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メディア史研究

メディア史研究

[編] メディア史研究会

C3036
A5判並製
刊行年月 1994年03月

関連情報

本書の内容

メディア、ジャーナリズム、マスコミュニケーションに関する歴史的研究。新進気鋭の論文を満載。

※「vol.1」・「vol.2」・「vol.3」・「vol.4」・「vol.5」・「vol.6」・「vol.10」・「vol.23」は品切れです。

創刊の趣旨
われわれは、一昨年にメディア史研究会を発足させ、今回「メディア史研究」と題する雑誌を創刊することにした。しかし、「メディア史」という言葉は、いまだ十分熟した言葉ではない。だが、われわれは、敢えてこの言葉をあらかじめ厳密に定義づけることはしない。むしろ、「メディア史」という言葉をゆるやかに用い、その意味の可能性を開拓し、押し広げていきたいというのが、われわれの音図である。そのことによって、新たな研究の地平が開けてくるであろう。
 こうした狙いから、創刊号を特集「メディア史研究の展望」とし、明治初期から戦後までの多様な対象にそれぞれの手法でアプローチする論文を集めることとした。この創刊号は、新しい領域を着実な方法と実証で開拓せんとするわれわれの研究会の第一回目の成果である。

メディア史研究 VOL.1 特集=メディア史研究の展望

刊行年月 1994年03月 定価2,136円 (本体1,942円) ISBN978-4-89668-753-8 C3036
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『日新真事誌』の変質と政府の新聞政策(浅岡邦雄)/明治初期の言論統制と小新聞の筆禍(土屋礼子)/明治政治家の政治情報活動―明治中期の伊東巳代治(佐々木隆)/三宅雪嶺の「浩然と自由」―日本における自由概念の伝統をめぐって―(梶田明宏)/創設期の名古屋新聞―近代地方新聞史研究―(山田公平)/マスメディア・イベントとしての甲子園野球(有山輝雄)/占領期GHQの出版物没収と図書館(山本武利)

メディア史研究 VOL.2 特集=戦後50年とマスメディアI

刊行年月 1995年02月 定価2,136円 (本体1,942円) ISBN978-4-89668-909-9 C3036
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終戦と対外報道-ピーストークとアストロシティズ-(北山節郎)/新憲法制定とマスメディア(有山輝雄)/戦後世論調査事始-占領軍の情報政策と日本政府の調査機関-(川島高峰)/新聞用紙割当制度の撤廃とGHQ(井川充雄)/プランゲ文庫の現状報告(村上寿世)/成島柳北と漢詩メディア(乾 照夫)/全国同志新聞雑誌記者同盟と明治二七年前半の政局(小宮一夫)/イギリス初期「新聞」史再考(芝田正夫)

メディア史研究 VOL.3  特集=戦後50年とマスメディアII

刊行年月 1995年06月 定価2,136円 (本体1,942円) ISBN978-4-89668-940-2 C3036
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「十五年戦争期」における内閣情報機構(朴順愛)/紀元二千六百年奉祝と日中戦争(古川隆久)/戦時下日本の南方占領と対外宣伝(佐藤正晴)/日本共産党大阪府委員会プレスコード違反事件(山本武利)/〈資料紹介〉GHQ文書「日本の放送に関する政策の実施」(向後英紀)/明治前中期の政府暗号(佐々木隆)/名市屋新聞の地方デモクラシー論(山田公平)/〈新刊紹介〉『徳富蘇峰宛書簡目録』(小宮一夫)

メディア史研究 VOL.4 特集=メディアと言説

刊行年月 1996年05月 定価2,136円 (本体1,942円) ISBN978-4-89714-034-6 C3036
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『萬国新聞』発行停止問題と構図(浅岡邦雄)/「藩閥打破」の論理(梶田明宏)/「綜合型知識人」の歴史叙述(杉原志啓)/関東大震災後の天譴論の二側面(後藤嘉宏)/戦前期検閲制度運用論(中園裕)/イタリア・エチオピア間の紛争(戦争)と「右翼」運動および輿論(田浦雅徳)/第一次世界大戦時のアメリカにおける郵便規制問題と言論・プレスの自由(水野剛也)/メディア史研究の動向(土屋礼子)

メディア史研究 VOL.5 特集=政治のなかのコミュニケーション

刊行年月 1996年11月 定価2,563円 (本体2,330円) ISBN978-4-89714-102-2 C3036
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娘演舌とその周辺(福井純子)/明治期における政治家の電話利用(佐々木隆)/自由民権期の学習運動と地域社会―神奈川件津久井郡旧川尻村の事例―(乾照夫)/「新聞操縦」から「対外宣伝」へ―明治・大正期の外務省対中国宣伝活動の変遷―(大谷正)/戦時下日本の宣伝研究―小山栄三の宣伝論をめぐって―(佐藤正晴)アメリカ占領期マスメディアの「天皇制論議」(竹山昭子)/1640年代初期のイギリス新聞/(芝田正夫)/メディア史研究の動向―昭和期―(井川充雄)

メディア史研究 VOL.6 特集=ジャーナリズムの断面

刊行年月 1997年05月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-89714-115-2 C3036
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『いろは新聞』にみる自由民権運動期の小新聞(土屋礼子)/長谷川如是閑の思想構造―西洋思想の受容と変容―(古川江里子)/名古屋新聞の自由主義的経営体制の展開―デモクラシー期から戦時体制期へ―(山田公平)/通信社に対する政府の助成金―新聞連合と同盟―(西山武典)/馬場恒吾と徳富蘇峰―徳富蘇峰宛書簡に見る馬場恒吾像―(小宮一夫)/〈新刊紹介〉北山節郎者『ピース・トーク~日米電波戦争~』(向後英紀)

メディア史研究 VOL.7  特集=国際社会とメディア

刊行年月 1998年04月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-89714-311-8 C3036
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ノルマントン号事件と義捐金問題(北原糸子)/陸奥宗光と『世界之日木』(佐々木隆)/アメリカの戦争ブロパガンダ映画『汝の敵日本を知れ』のメッセージ分析(竹山昭子)/報道技術研究会の「技術と作品」-戦時下のある広告人グループ-(井上祐子)/[新刊紹介]電子出版による史料復刻の現状と可能性-『風俗画報』〈CD-ROM版〉-(梶田明宏)

メディア史研究 VOL.8 特集=変動期のメディア

刊行年月 1999年04月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-89714-676-8 C3036
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幕末期の成島柳北―幕末奥儒者の生活と漢文学の動向―(乾照夫)/政党系小新聞にみる明治十年代後半の小新聞の変貌(土屋礼子)/日系アメリカ人立ち退き・収容問題と日系人擁護派プレス―三つの日系人擁護論とその特質―(水野剛也)/英国における放送メディアの役割についての一考察(飯塚浩一)/川路利良と秘密情報(佐々木隆)/〈史料紹介〉觀活動寫眞記(竹山昭子)

メディア史研究 VOL.9 特集=メディアの周辺、周辺のメディア

刊行年月 2000年03月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-0025-1 C3036
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雑誌『サラリーマン』と『時局新聞』におけるジャーナリズム批判(田中秀臣・中村宗悦)/満洲国通信社の設立と情報対策(佐藤純子)/日本出版協会の事業者団体法違反事件(井川充雄)/ジャック アンド ベティ―敗戦直後のアメリカ文化へのまなざし―(岩本茂樹)/「毛沢東切手」の研究(内藤陽介)/〈書評〉藤井信常『テレコムの経済史 近代日本の電信・電話』(中園裕)/北原糸子『磐梯山噴火』(梶田明宏)

メディア史研究 VOL.10 特集=メディア史のなかの映画

刊行年月 2000年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-0185-2 C3036
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権田保之助と観客の映画文明(アーロン・ジェロー)/内務省令「活動写真『フィルム』検閲規則」の制定における立法の思想と背景(牧野守)/映画法施行以降における映画統制―映画新体制を中心に―(加藤厚子)/中井正一の映画理論の理解のために―基礎射影とコプラ両概念に着目して―(後藤嘉宏)/〈資料解説〉GHQ民間諜報局/PPB映画・演劇班日報(谷川建司)

メディア史研究 VOL.11 特集=文化装置としてのメディア

刊行年月 2001年09月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-0414-3 C3036
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観光宣伝と郵便切手―逓信省の記念・特殊切手政策に関する一考察―(内藤陽介)/量産された「国民歌」―アジア太平洋戦争期の楽曲募集―(戸ノ下達也)/〈ポピュラーな〉ニュース・メディアの捉え直しに向けて―英国大衆紙の役割とその変容を手掛かりにして―(飯塚浩一)/雑誌『第三帝国』と茅原華山(水谷悟)/近衛新体制における朝日新聞―「経済新体制」記事からの一考察―(吉田則昭)

メディア史研究 VOL.12 特集=声のメディア史

刊行年月 2002年04月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-0521-8 C3036
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〈声〉のメディア史―視聴覚空間の近代―(飯塚浩一)/明治のメディアに見る「語り」の状況(乾照夫)/昭和二〇年代の青年結社と演説・討論―大成会・辛卯会・町田青年倶楽部―(松崎稔)/戦後VOA日本語放送の再開(井川充雄)/無声映画の弁士をつとめて(澤登翠)/『和歌山新報』時代の杉村楚人冠(小林康達)

メディア史研究 VOL.13 特集=「放送」の成立

刊行年月 2002年11月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-0817-2 C3036
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アメリカにおける「放送」概念の形成 ―アメリカ型商業放送システム前史―( 向後英紀)/戦間期の英国社会における「放送」の成立―1922~1926年におけるBBCの変容―(飯塚浩一)/放送開始から10年、受け手のラジオ観(竹山昭子)/声優の誕生とその発展(森川友義・辻谷耕史)/近代日本におけるポスターの認識とその展開 ―明治・大正期のポスター展を中心として―( 田島奈都子)/同盟通信社設立の起源 ―通信社と国家―(里見脩)/女性雑誌における売薬広告(三鬼浩子)

メディア史研究 VOL.14 特集=メディア史研究会10周年記念シンポジウム「メディアがつくる歴史と記憶」

刊行年月 2003年05月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-0919-3 C3036
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戦後日本における歴史・記憶・メディア(有山輝雄)/メディア研究における「過去の密輸」をめぐって ―ノエル・ノイマン論争の意味―(佐藤卓己)/近代日本における新聞学の成立 (河崎吉紀)/昭和SPレコード歌謡産業発達史―その黎明期における一考察―(菊池清麿)/メディア・イベントとしての南極観測支援事業(井川充雄)/声優のプロ誕生―海外テレビドラマと声優―(森川友義/辻谷耕史)/書評 「声」の軌跡―書評・竹山昭子著『ラジオの時代』―(山口 誠)/メディア史研究会10年の記録(1992年~2003年)           

メディア史研究 VOL.15 特集=地域社会とメディア

刊行年月 2003年11月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-1063-2 C3036
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新聞にわかの空間 (福井純子 )/世間の視線と配慮の政治―自由民権期の生活世界と放課後の政治家たち― (小川直人)/社団法人大坂放送局の成立と変遷 (浦部信義)/ある地域社会の新聞雑誌購読 (有山輝雄)/『東奥日報』に見る東北振興運動 (中園 裕)/戦時体制下の同盟通信社と情報網―南米・欧州情報網の構築と活動の実態― (佐藤純子)/日系アメリカ人仮収容所における日本語の禁止―第二次世界大戦時のアメリカ連邦政府による「敵国語」政策の一側面― (水野剛也) /<特別インタビュー> 内川芳美氏に聞く戦後マス=コミュニケーション研究/<書評>土屋礼子『大衆紙の源流―明治期小新聞の研究―』 (山田俊治) / 古川隆久『戦時下の日本映画―人々は国策映画を観たか―』 (長谷川倫子)


メディア史研究 VOL.16 特集=日本を伝える 世界を観る

刊行年月 2004年04月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-1177-6 C3036
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国際通信社設立の前史―清国新聞電報通信とニューヨークの東洋通信社について―(大谷正)/日露戦後における日米関係の一断面―アメリカ主力艦隊世界周航と日本寄航問題の新聞報道を中心に―(宮里立士)/日本関係評論における欧米人ジャーナリストの影響力の推移―二〇世紀初頭から太平洋戦争まで―(ピーター・オコーノ/翻訳・辻みどり)/『わが闘争』日本語版の研究―ヒトラーの「対日偏見」問題を中心に―(岩村正史)/同盟通信社の海外情報網―特派員人事と外務省情報政策―(佐藤純子)/国会開設建白書60通再考(古野恭代)/近代日本と古賀メロディーの心情(菊池清麿)/米軍政期南朝鮮におけるパーソナルメディアと検閲―米軍による検閲体制の成立過程を中心に―(小林聡明)/<書評>日本映画は、いかにして社会に普及してきたか―牧野守、加藤厚子、古川隆久三氏の研究をめぐって―(原田健一)/小さく弱い人々への温かいまなざし―田村紀雄『エスニック・ジャーナリズム―日系カナダ人、その言論の勝利―』を読んで―(水野剛也)

メディア史研究 VOL.17 特集=人と人をつなぐメディア 面談・書簡・電信・電話

刊行年月 2004年12月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-1612-2 C3036
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初期議会期における民党壮士運動と地域社会の動向について ―田野倉仙蔵の日記資料を中心に―(上)(乾照夫)/桂太郎・山県有朋間の政治的コミュニケーション(佐々木隆)/政治的意思伝達と徳大寺実則(川上寿代)/三等郵便局長と地域社会(藤井信幸)/日本の近代化と電信網の拡張―ある逓信技官の手記から読み解く―(松田裕之)/電話導入初期と地域社会―明治末期から大正初期梁川町における―(有山輝雄)/日本関係評論における欧米人ジャーナリストの影響力の推移―20世紀初頭から太平洋戦争まで―(下)(ピーター・オコーノ)/在朝日本人の映画製作研究―剣戟俳優・遠山満の活動をめぐって―(田中則広)/香内三郎談話(香内三郎)/<書評>乾照夫『成島柳北研究』(土屋礼子)

メディア史研究 VOL.18 特集=映画研究の方法論

刊行年月 2005年06月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-1663-4 C3036
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戦時下の日本映画の研究に関する一考察(長谷川倫子)/映画政策研究の方法論とその可能性(加藤厚子)/映画というメディアを捉えるための方法論(原田健一)/“戦後の映画”についての研究動向(谷川建司)/ヴァンリードの『もしほ草』官許をめぐって(山口順子)/初期議会期における民党壮士運動と地域社会の動向について(下)(乾 照夫)/東京オリンピック募金切手の研究(内藤陽介)

メディア史研究 VOL.19 特集=歴史のなかの女性とメディア

刊行年月 2005年12月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-1934-5 C3036
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近代日本における新聞発行権と女性(三鬼浩子)/ 〈少女〉読者の誕生―性・年齢カテゴリーの近代(佐藤(佐久間)りか)/ 農村主婦層における家庭雑誌の受容(板垣邦子)/ 『婦人之友』にみるジェンダー(四方由美)/ 映画臨戦体制下の少年飛行兵映画に描かれた母性(長谷川倫子)/ 日本における放送開始と逓信省(浦部信義)/ 米軍政期南朝鮮におけるパーソナルメディア検閲体制の変容(小林聡明)/ 《インタビュー》岩倉誠一氏に聞く=回想・早稲田大学の新聞学科と新聞学会/《書評》高島米吉・高島真編著『シベリア出兵従軍記』(井竿富雄)

メディア史研究 VOL.20 特集=放送80周年特集

刊行年月 2006年05月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-2078-5 C3036
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社団法人名古屋放送局の成立(浦部信義)/「放送」をつくる「第三組織」―松下電器製作所と「耳」の開発―(山口 誠)/ラヂオ放送の夜明け ―JOAK東京放送局誕生まで―(向後英紀)/ロックンロールとトランジスタ・ラジオ―日本の電子工業の繁栄をもたらしたもの―(高橋 雄造)/姉崎正治と雑誌『時代思潮』―日露戦争前後期における「自我」と「国家」―(長尾 宗典)/《史料紹介》第二次西園寺内閣機密費史料について(小山俊樹)/中華電影の「映画工作」に関する一考察 ―「消極的工作」から「積極的工作」へ―(後藤康行)

メディア史研究 VOL.21 特集=メディアの伝える戦争

刊行年月 2006年12月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-2287-1 C3036
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日清戦争報道とグラフィック・メディア ―従軍した記者・画工・写真師を中心に―(大谷正)/日露戦後における水力発電計画と地域政治の動向について ―神奈川県津久井郡を事例として―(乾 照夫)/国定教科書が描く戦争と歴史(山室建徳)/「満州国通信社」序論 ―通信社と国家―(里見 脩)/朝鮮総督府の機関紙『京城日報』の創刊背景とその役割について(李 錬)/近代日本における広告の啓蒙普及機関として商品陳列所 ―広告関係資料の収集と公開を中心として―(田島奈都子)/大北電信会社に対する国際通信独占権付与の経緯(大野哲弥)

メディア史研究 VOL.22 特集=政治家とメディア

刊行年月 2007年06月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-2386-1 C3036
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日清戦争における高陞号事件と末松謙澄(松村正義)/「自由な地方新聞人にして政党政治家」ー小山松寿の人物素描( 山田公平)/正力の原子力平和利用導入キャンペーンとアメリカの心理戦(有馬哲夫)/大正前半期梁川町のメディア・コミュニケーション 新聞・雑誌の普及と情報格差(有山輝雄)/『写真週報』のナチス・ドイツ観(岩村正史)/《研究ノート》朝鮮後期における書籍弾圧と社会変動(尹韓羅)/《研究ノート》ラジオ放送との遭遇 生まれ変わる新聞(筑瀬重喜)/《書評》徳富蘇峰 終戦後日記 ―『頑蘇夢物語』―徳富蘇峰 終戦後日記(2) ―『頑蘇夢物語』続編―(梶田明宏)/《書評》永嶺重敏『怪盗ジゴマと活動写真の時代』(古川隆久)

メディア史研究 VOL.23 特集=日本の対外イメージ発信

刊行年月 2007年12月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-2783-8 C3036
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日露戦争と日本在外公館の「外国新聞操縦」―北米大陸とラテン・アメリカ―(松村正義)/一九一五年パナマ太平洋万国博覧会と排日運動(伊藤真実子)/大正十年皇太子海外御巡遊とメディア(梶田明宏)/対外発信の自由化と通信社 ―一九三三年の通信協定交渉を中心にー(佐藤純子)/フランス革命期のメディア─国王ルイ一六世の処刑を報道する新聞─(平 正人)/イギリス放送会社の誕生―会社設立の経緯とその歴史的意義(向後英紀)/明治時代の二宮熊次郎(佐々木隆)/日露開戦過程におけるマス・メディアの対英認識(片山慶隆)/右翼ジャーナリストの再軍備構想―斎藤忠を例に―(小宮一夫)

メディア史研究 VOL.24 特集=国民形成とメディア

刊行年月 2008年09月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-2936-8 C3036
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一九二〇年代の梁川社会とメディア -大衆化・平準化・個人化と地域社会-(有山輝雄)/アメリカ商業放送の源流 -NBCラジオネットワークの成立-(向後英紀)/国防科学の博覧と「聖戦」の綻び -戦時博覧会のメディア論-(福間良明)/在米日本語新聞とナショナリズムの相剋 -日米開戦直後におけるロサンゼルスの日本語紙『羅府新報』を事例として-(水野剛也)/一九一〇年代初頭における東京の下層社会と職業紹介所 -時事新報記者北浦夕村著『東都浮浪日記』を素材として-(町田祐一)/梶井と正力の暗闘 -アメリカの傘のもとの「南方進出作戦」-(有馬哲夫)/《書評》大谷正『兵士と軍夫の日清戦争 職場からの手紙を読む』(片山慶隆)

メディア史研究 VOL.25 小特集=歴史研究と図像・画像

刊行年月 2009年05月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3133-0 C3036
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災害航空写真の登場と新聞社(王京)/ジャーナリズムと映像表現 -日米比較試論としての「“国策”報道写真」論-(別府三奈子)/地域社会とメディア・コミュニケーション -千葉県君津郡『中川村青年会報』の研究-(後藤康行)/雑誌『経済往来』の履歴 -誌面構成と編集体制-(大澤聡)/《研究ノート》戦中期日本の西アジア向け宣伝ラジオ放送と大日本回教協会(島田大輔)

メディア史研究 VOL.26 特集=娯楽とメディア

刊行年月 2009年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3260-3 C3036
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新聞がメディアになるとき ―定期購読、娯楽記事、読書実践、そしてフランス革命(平 正人)/仮名垣魯文とハンセン病の啓蒙―「綴合於伝仮名書」の上演をめぐって(山口順子)/規律・慰安・メディアとしての「音楽」―近代日本の歩みと音楽(戸ノ下達也)/『ル・マタン・ド・パリ』の歴史―創刊から売却まで(一九七七―一九八五)(中村 督)/明治後期―大正期における科学ジャーナリズムの生成―雑誌『科学世界』の基礎的研究を通して(横山 尊)/ファイスナー・メモと占領政策の逆コース(有馬哲夫)/西村和義の「戦後―『平凡』読者との文通運動から国際交流へ(阪本博志)/研究会報告(二〇〇九年二月~二〇〇九年五月)

メディア史研究 VOL.27 研究集会の記録=感情のメディア史 ―その方法を考える―

刊行年月 2010年04月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3340-2 C3036
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感情のメディア史への提言―メディア史研究の方法を考える(有山輝雄)/「感情」のメディア―女性雑誌の関東大震災特集号を手掛かりに(北原糸子)/娯楽・道楽・ひまつぶし―ひとは何にお金と時間を費やすのか(福井純子)/初期新聞における「公議」と言論競争―慶応四年(一八六八)刊『中外新聞』・『内外新聞』を軸に(寺島宏貴)/一九三〇年代初期の中国メディアと輿論― 一九三二年内戦廃止運動をめぐる新聞論調と「訓政」体制の関係(齋藤俊博)/「周辺」の出版流通―満洲書籍配給株式会社設立への道程、大阪屋號書店その他(渡辺隆宏)/《書評》有山輝雄『陸羯南』(片山慶隆)

メディア史研究 VOL.28 特集=マス・メディアの自由と規制

刊行年月 2010年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3433-1 C3036
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明治初期における言論規制の構図について―新聞紙条例と讒謗律をめぐって(乾 照夫)/映画法策定過程における検閲制度の再構築(加藤厚子)/放送規制の源流を探る―米無線委員会の成立とその機能(向後英紀)/戦後放送制度形成過程研究―放送事業法案まで(有山輝雄)/明治期の児童雑誌に見る日本の対外観―中国観との比較を軸に(金山泰志)/戦前期日本における聖火リレー― 一九六四年東京オリンピック再考の手がかりとして(浜田幸絵)/イギリス一九二六年ゼネラルストライキと新聞―ザ・タイムスとデイリーメイルの場合(浦部信義)/《書評》片山慶隆『日露戦争と新聞 「世界の中の日本」をどう論じたか』(小宮一夫)/《書評》井上祐子『戦時グラフ雑誌の宣伝戦 十五年戦争下の「日本」イメージ』(難波功士)

メディア史研究 VOL.29 特集=論争の場としてのメディア

刊行年月 2011年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3573-4 C3036
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論争の場としての新聞―日露戦争期を題材として(片山慶隆)/テレビメディアの論議・論争機能―ケネディ・ニクソン「大討論」とそれに影響されて生まれたといわれる「三党主催テレビ、ラジオ討論会」をめぐって(藤竹 暁)/「広島」「長崎」の論争とローカル・メディア―「被爆体験」をめぐる饒舌と沈黙(福間良明)/明治三〇年代前半における新聞『日本』愛読者団体の位相―日本青年会の設立過程とその活動(新藤雄介)/近代日本の営利職業紹介事業―大正期東京における告知業(職業案内所)について(町田祐一)/実況化するニュース―二・二六事件における臨時ニュースの変容(山口 誠)/満配問題― 一九三九年、満洲書籍配給株式会社設立をめぐって(渡辺隆宏)/《研究余禄》英訳書 Baron Kaneko and the Russo-Japanese War (1904-05): A Study in the Public Diplomacy of Japan, translated by Ian Ruxton,2009 の刊行に思う(松村正義)

メディア史研究 VOL.30 特集=歴史のなかのクロス・メディア

刊行年月 2011年08月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3651-9 C3036
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電体主義のメディア史―電脳社会の系譜学に向けて(佐藤卓己)/GHQの戦争有罪キャンペーン―「太平洋戦争史」「真相はかうだ」が語るもの(竹山昭子)/民放開設期における新聞社と放送事業者の資本関係―置局政策・資本所有規制が与えた影響(村上聖一)/奉祝行事を通してみる地域社会と天皇―千葉県君津郡中川村を事例に(後藤康行)/大正元年の『東京朝日新聞』「思ひつぎつぎ」欄―投書欄における少数意見表出と議論活性化(平山 昇)/植民地朝鮮における「活動写真「フィルム」検閲規則」に関する一考察(金 廷眠)/《文献紹介》「書評メディア史」関連文献紹介―海外編(大澤 聡)/《書評》松村正義『日露戦争と日本在外公館の“外国新聞操縦”』(大谷 正)

メディア史研究 VOL.31 特集=醜聞(スキャンダル)の社会史

刊行年月 2012年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3833-9 C3036
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醜聞メディアの社会史(有山輝雄)/ノースクリフ革命の起源―ヴィクトリア朝後期における大衆読者の形成―(飯塚浩一)/「スキャンダル」を売る新聞―再考・『萬朝報』の相馬事件報道(奥 武則)/近代東京と苦学生問題―明治中後期の『萬朝報』記事から(町田祐一)/植民地統治初期の台湾と新聞―『台湾新報』と『台湾日報』について(中川未来)/映画がつくった実験国家「満洲」―赤川孝一の巡回映写運動を中心に(赤上裕幸)/満洲書籍配給株式会社設立の日とその前後(渡辺隆宏)/朝鮮後期における情報統制―西学の独占と統制―(尹 韓羅)/《書評》木村涼子『〈主婦〉の誕生―婦人雑誌と女性の近代』(井上輝子)/《書評》町田祐一『近代日本と「高等遊民」―社会問題化する知識青年層―』(片山慶隆)

メディア史研究 VOL.32 特集=検閲の諸相

刊行年月 2012年09月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-3946-6 C3036
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植民地朝鮮における映画検閲研究再考(金 廷珉)/日系アメリカ人戦時集合所における郵便検閲―「日本語紙の購読」「私信」「外部メディアへの寄稿・投稿の統制」を中心に―(水野剛也)/占領下GHQの放送検閲―インフォメーション・プログラムの翳―(向後英紀)/シベリア抑留前期の捕虜郵便と検閲(内藤陽介)/一九七〇年代台湾「心理建設」としてのテレビ統制(三澤真美恵)/新優生学のメディアキャンペーン―おぎゃー献金の登場と展開―(横山 尊)/ブリティッシュ・ガゼットの誕生―イギリスにおけるゼネラルストライキと政府新聞―(浦部信義)/≪書評≫里見脩『新聞統合―戦時期におけるメディアと国家』(吉田則昭)

メディア史研究 VOL.33 特集=「下からのメディア史」の試み―メディア史研究の読者・視聴者研究の方法―

刊行年月 2013年03月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4143-8 C3036
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下からのメディア史の試み―メディア史研究の読者・視聴者研究の方法―(有山輝雄)/地域社会に生きる人びととメディア―明治・大正期の地主クラスの日記資料から―(乾 照夫)/メディアの文脈から問う―ベルリン・オリンピック放送の聴取空間を事例に―(山口 誠)/「下からのメディア史」によせて(福井純子)/台湾出兵と『東京日日新聞』―「報道」と「言論」の両側面から―(圑藤充己)/「海ゆかば」の軌跡―「協調」から「決意」、「讃仰」、そして「鎮魂」へ―(竹山昭子)≪書評≫井上祐子『日清・日露戦争と写真報道 戦場を駆ける写真師たち』(別府三奈子)

メディア史研究 VOL.34 特集=中・小規模メディアの一断面

刊行年月 2013年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4270-1 C3036
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大正期における雑誌『向上』と修養団の広がり―巡回講演と青年団の関連において―(新藤雄介)/在郷軍人会家庭向け雑誌『我が家』(三鬼浩子)/『世界』編集部と戦後知識人―知的共同体の生成をめぐって―(根津朝彦)/≪資料紹介≫雑誌『流動』基礎資料―特集および連載記事一覧―(大澤 聡)/福地源一郎における「輿論」と「国民」―華士族をめぐる論争を題材に―(岡安儀之)/二重橋前平癒祈願と明治神宮創建論争―天皇に対する<感情美>の変質―(平山 昇)/日本へのテレビ導入とドゥフォレストの晩年の戦い―ラジオの父はテレビによって何をもたらしたかったのか―(有馬哲夫)≪研究ノート≫「英文報国」ジャーナリスト 山縣五十雄(白山映子)

メディア史研究 VOL.35 特集=テレビ放送開始六十年―テレビ・ジャーナリズムの原点を探る―

刊行年月 2014年01月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4430-9 C3036
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テレビ・ジャーナリズムの可能性と課題はどう捉えられていたか―一九五〇~六〇年代半ばの放送業界誌における議論を中心に―(米倉 律)/アメリカ商業放送テレビジャーナリズムの原点―テレビニュースを中心に―(向後英紀)/皇太子外遊からご成婚へ―メディアの構造的転換と期待の増幅―(古田尚樹)/グローバル・テレビ・イベントとしての一九六四年東京オリンピック―NHKによる海外放送機関の組織化―(浜田幸絵)/近代日本のエリート教育における内面教育の検討―第一高等学校『校友会雑誌』を中心に―(古川江里子)/国民学校高等科修了者の進路(一九四二年~一九四五年)(板垣邦子)/満洲国における書籍雑誌定価販売の開始―満洲書籍配給株式会社設立後の流れ―(渡辺隆宏)

メディア史研究 VOL.36 特集=メディアの中の日米関係

刊行年月 2014年09月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4587-0 C3036
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在米日本公使館「書記官」D・W・スチーブンスについて―大隈外相期と陸奥外相期に限定して―(大谷 正)/一九世紀末における『時事新報』のアメリカ観(片山慶隆)/日系アメリカ人強制立ち退き・収容をめぐる日本の対外プロパガンダ―第二次世界大戦時のラジオ・トウキョウと「人質」論の再考―(水野剛也)/転換点としてのペルリ来琉百年―琉球切手における〝日本〟へのまなざしについての一考察―(内藤陽介)/ハンサードとブラック―日本ジャーナリズム史の始まりに関する一断章―(奥 武則)/明治初年における「新聞」受容の風景―『京都府布令書』を手がかりに―(樋口摩彌)/明治初期の対ロシア論―樺太問題をめぐる諸新聞の議論―(王 琪穎)/一九三〇年代における公立職業紹介事業の映画利用(町田祐一)

メディア史研究 VOL.37 特集=技術から見たメディア史 ―メディア機能が求める技術/技術が作るメディア機能―

刊行年月 2015年04月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4756-0 C3036
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技術から見たメディア史への問題提起(有山輝雄)/木版から活版へ~官版と揺籃期新聞社の対応(山口順子)/技術から見たメディア史―量的拡大と省力化の技術―(有山輝雄)/『漢城旬報』を創った印刷技術者―真田謙蔵に関する覚え書き―(乾 照夫)/戦争がもたらした製版印刷術の技術革新―大正期の日本印刷界と第一次世界大戦ポスター―(田島奈都子)/明治前期の京都新聞史(上)―木版印刷から活版印刷へ―(樋口摩彌)/加藤弘之による雑誌『天則』の創刊(田中友香理)/日露戦争期日本のマス・メディアによるフランス認識―『東京朝日新聞』を中心にして―(片山慶隆)

メディア史研究 VOL.38 特集=植民地とメディア

刊行年月 2015年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4817-8 C3036
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帝国をつなぐ〈声〉―台湾放送協会の設立をめぐって―(井川充雄)/国立台湾歴史博物館所蔵「植民地期台湾映画フィルム史料」の特徴(三澤真美恵)/一九一〇年代の「京城」における日本人の活動写真興行―新田耕市および早川増太郎の事例を中心に―(田中則広)/『京城日報』の紀元二六〇〇年記念イベント(浜田幸絵)/満洲国のラジオ観―満洲電信電話株式会社の組織形態とその射程―(白戸健一郎)/明治前期の京都新聞史(下)―活版印刷所から新聞社へ―(樋口摩彌)/《書評》大谷正『日清戦争―近代日本初の対外戦争の実像』(片山慶隆)/《書評》金山泰志『明治期日本における民衆の中国観―教科書・雑誌・地方新聞・講談・演劇に注目して―』(平山 昇)/《書評》加島卓『〈広告制作者〉の歴史社会学 近代日本における個人と組織をめぐる揺らぎ』(難波功士)

メディア史研究 VOL.39 特集=歴史史料としてのメディアを考える―メディア史料学の構築を目指して―

刊行年月 2016年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-4980-9 C3036
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歴史史料としてのメディアを考える―メディア史料学の構築を目指して―(有山輝雄)/史料としての新聞―メディア史料学の構築に向けた一試論―(石川徳幸)/史料としての雑誌―保存と活用のための論点整理―(長尾宗典)/史料としての写真-写真史料の広がりと史料化のための課題-(井上祐子)/史料としての映画―三つのCを中心に―(加藤厚子)/史料としての放送―放送関連資料の概要と研究利用に向けた課題―(村上聖一)/英領インド帝国絶頂期の政治儀礼とメディア(本田毅彦)/イギリスにおけるジャーナリスト資格化の試み―一九三〇年代、庶民院への法案提出をめぐって―(河崎吉紀)/《書評》奥武則『ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者』―(岡安儀之)

メディア史研究 VOL.40 特集=キャンペーン・ジャーナリズム

刊行年月 2016年11月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5046-1 C3036
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キャンペーン・ジャーナリズム(有山輝雄)/プレス・キャンペーンとしての大隈条約改正論争(石川徳幸)/一九世紀末の英国におけるキャンペーン・ジャーナリズムの登場―W・T・ステッドの信条と手法―(飯塚浩一)/映画観客と「東亜民族」-帝国日本のファンタジー-(藤木秀朗)/《研究ノート》琉球列島における米陸軍省のメディア政策(一九四七―一九五四)―ガリオア予算に関する基礎的検討―(大城由希江)/《メディア史料案内》史料としてのポスター―その活用と問題点について―(田島奈都子)/《メディア史料案内》アメリカ合衆国の日本語新聞―日本国内の主要所蔵機関を中心に―(水野剛也)/《メディア史料案内》フランスのメディア史研究に向けて(中村 督)/《書評》大谷正・福井純子編集『描かれた日清戦争―久保田米僊『日清戦闘画報』影印・翻刻版』(金山泰志)/《書評》水谷悟『雑誌『第三帝国』の思想運動――茅原華山と大正地方青年』(新藤雄介)/《書評》 浜田幸絵『日本におけるメディア・オリンピックの誕生―ロサンゼルス・ベルリン・東京』(古川隆久)

メディア史研究 VOL.41 特集=読者研究の史料と方法

刊行年月 2017年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5087-4 C3036
A5判並製

シンポジウム「読者研究の史料と方法」の論点(井川充雄)/近代日本の雑誌・読者・読書インフラへのアプローチ―私的研究史を中心に―(永嶺重敏)/メディア史の歴史学化か/歴史学のメディア研究化か―メディア史・歴史学・文学・政治学にとっての読者研究の位相―(新藤雄介)/占領期『中華日報』『内外タイムス』の研究 一九四六―一九五三(上)―経営と紙面分析―(島田大輔)/映画観客と「東亜民族」(下)―帝国日本の総動員システムをめぐって―(藤木秀朗)/《書評》平山昇『初詣の社会史-鉄道が生んだ娯楽とナショナリズム』(浜田幸絵)/《書評》白戸健一郎『満州電信電話株式会社―そのメディア史的研究』(里見 脩)/『東京日日新聞』社説目録(一)―一八七四年一一月から一八七六年一二月まで―(岡安儀之)

メディア史研究 VOL.42 特集=メディアとしての手紙(書簡)

刊行年月 2017年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5297-7 C3036
A5判並製

西南戦争と「軍事郵便」―『仙台新聞』掲載の戦地からの手紙を読む―(大谷 正)/軍事郵便によるコミュニケーションの形成―個人と社会にまたがる二重構造―(後藤康行)/アヘン戦争とマルレディ・カバー(内藤陽介)/新聞班長桜井忠温と大正・昭和初期における大衆娯楽型陸軍宣伝の創成(藤田 俊)/日本軍政下ジャワ島における占領地統治構想とメディア―朝日新聞社・軍政監部・宣伝班―(織田康孝)/占領期『中華日報』『内外タイムス』の研究(下)一九四六―一九五三―一九五〇年代における『内外タイムス』の台湾進出―(島田大輔)/《書評》田島奈都子編著『プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争-135枚が映し出す真実―』(井上祐子)/『東京日日新聞』社説目録(二)―一八七七年一月から一八七九年一二月まで―(岡安儀之)

メディア史研究 VOL.43 特集=メディア史研究の方法としてのオーラル・ヒストリー

刊行年月 2018年03月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5335-6 C3036
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特集の趣旨に代えて―メディア史研究の方法としてのオーラル・ヒストリー(福間良明)/新聞研究の方法としてのオーラル・ヒストリー(井川充雄)/放送研究の方法としてのオーラル・ヒストリー‐放送関係者への聞き取りとその活用‐(浜田幸絵)/広告研究の方法としてのオーラル・ヒストリー―広告史を中心に―(加島 卓)/読者・視聴者(オーディエンス)研究の方法としてのオーラル・ヒストリー(有山輝雄)/《研究ノート》日本新聞会の記者錬成―戦時・新聞新体制を目指した三年間―(大津昭浩)/《書評》中川未来『明治日本の国粋主義思想とアジア』(片山慶隆)/《書評》村上聖一『戦後日本の放送規制』(井川充雄)/《資料紹介》「本江治作日記」一九四五年四六年(上)(有山輝雄編)

メディア史研究 VOL.44 特集=ジャーナリストの海外体験

刊行年月 2018年11月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5457-5 C3036
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成島柳北と西洋貨幣について―明治初年の西洋体験と関連させて―(乾照夫)/長谷川如是閑のロンドン体験記―一九一〇年の倫敦を中心に―(古川江里子)/ある中国専門記者の誕生―一九一〇~二〇年代の太田宇之助の中国経験と中国認識―(島田大輔)/式正次のアメリカ体験(井川充雄)/戦時下「勤労協力」の実態―奉仕と出稼ぎ―(板垣邦子)/占領期ラジオ番組『質問箱』の内容分析―娯楽・宣伝・啓蒙番組で語られたウォー・ギルト―(太田奈名子)/岸内閣期の憲法論議―全国・主要地方紙社説をてがかりに(一九五七~一九六〇年)―(梶居佳広)/《書評》長尾宗典『〈憧憬(しょうけい)しょうけい憧憬〉の明治精神史―高山樗牛・姉崎嘲風の時代』(中川未来)/《書評》飯田泰三『大正知識人の思想風景―「自我」と「社会」の発見とそのゆくえ』(長尾宗典)/《資料紹介》『東京日日新聞』社説目録(三)―一八八〇年一月から一八八二年一二月まで―(岡安儀之)/「本江治作日記」一九四六年一月二月(下)(有山輝雄編)/《資料紹介》ハワイの日系新聞・雑誌―ハワイ大学マノア校ハミルトン図書館の主要所蔵品を中心に―(水野剛也)

メディア史研究 VOL.45 特集=地方におけるメディア史資料・史料の現状と可能性

刊行年月 2019年03月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5491-9 C3036
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特集企画「地方におけるメディア史資料・史料の現状と可能性」の趣意と論点(岡安儀之)/「地方の青年雑誌資料―足で書くメディア史をめざして」(水谷 悟)/地域・映像・資料の関係を解く-映像資料論の試み(原田健一)/地方のラジオ資料・史料―一九六〇年代における東海地方のラジオ深夜放送の生成を事例として―(長谷川倫子)/地方の新聞史料-個人コレクションの可能性に注目して(樋口摩彌)/「一九三〇年代の『少年倶楽部』に見る日本の中国観」(金山泰志)/アジア・南方への拠点としての台湾放送協会(井川 充雄)/《書評》永嶺重敏『オッペケペー節と明治』(堀口剛)/《書評》 賀茂道子『ウォー・ギルト・プログラム―GHQ情報教育政策の実像』(太田 奈名子)/〈資料紹介〉「本江治作日記」一九四五四六年 (下)(有山輝雄編)

メディア史研究 VOL.46 特集=都市とメディア

刊行年月 2019年09月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5570-1 C3036
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メディア史に鉄道は入っているか?—近代の都市における社寺参詣を事例に—(平山 昇)/新聞『日本』と都市貧民問題―明治二三年八月~二四年一月の紙面分析を通して―(鈴木啓孝)/明治後期の地方雑誌メディアにうつる「都市」―岡山血汐会発行の文芸同人誌『白虹』と入澤凉月―(長尾宗典)/二〇世紀初頭の東京と求人広告問題(町田祐一)/西南戦争におけるメディア情報世界の形成(有山輝雄)/《研究ノート》プレスアルト研究会の事業―広告現物を頒布した小規模メディアが残したもの―(竹内幸絵)/《書評》河崎吉紀『ジャーナリストの誕生 日本が理想としたイギリスの実像』(飯塚浩一)/《資料紹介》明治期国学者吉村春峰のメディア史考証―国立公文書館蔵「新聞歴史」(一八八〇)―(寺島宏貴)

メディア史研究 VOL.47 特集=災害体験のメディア史

刊行年月 2020年03月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5682-1 C3036
A5判並製

東日本大震災と仏教系メディア―死者をめぐる情報を中心に―(北原糸子)/重層的な〈災後〉とメディア史―東日本大震災、阪神・淡路大震災、伊勢湾台風―(水出幸輝)/原発災害後のメディア文化における「災害体験の思想化」に関する一考察― 二〇一一年三月一一日以降のマンガ・映画・小説を手がかりに―(山本昭宏)

西南戦争におけるメディア情報世界の形成(二)(有山輝雄)
日清・日露戦後の「従軍記者」行賞からみる戦争・軍事・報道の関係(渡邊桂子)
昭和期の中野正剛における選挙とメディア―普通選挙期メディア政治家の一事例―(白戸健一郎) 

《書評》水野剛也『有刺鉄線内の市民的自由 日系人戦時集合所と言論・報道統制』(吉本秀子)
《書評》根津朝彦『戦後日本ジャーナリズムの思想』(吉田則昭)

メディア史研究 VOL.48 特集=メディアのアジア認識

刊行年月 2020年10月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-5783-5 C3036
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『尋常小学唱歌』のアジア認識 —江戸の錦絵から大正の唱歌へ—(鈴木啓孝)/明治中期の海外市場情報と中国・朝鮮認識 —「粗製」認識とその作用—(中川未来)/第一次世界大戦期における大日本平和協会のアジア観 —機関誌『平和時報』に見る中国・朝鮮観—(片山慶隆)/昭和期の映画雑誌『キネマ旬報』から見る日本の中国観(金山泰志)/日中戦争期中国の日本通ジャーナリストの対日認識 —陳博生(中央通訊社東京特派員・総編輯)の軌跡—(島田大輔)/明治末期のメディア・イベント「汽車博覧会」と『大阪時事新報』(松尾理也)/戦時期日本の記録映画監督 —東宝文化映画部高橋秀一について—(町田祐一)/占領下ラジオ放送における「マイクの開放」再考 —『街頭録音』がもたらした「民主化」、あるいは「民主化」「ショー」—(太田奈名子)

《書評》田中友香理『〈優勝劣敗〉と明治国家——加藤弘之の社会進化論』(岡安儀之)
《書評》大野哲弥『通信の世紀 —情報技術と国家戦略の百五〇年史』(白戸健一郎)

表紙図版 『皇道光被線概測図』陸地測量部、一九四二年(国立国会図書館所蔵)

メディア史研究 VOL.49 特集=メディア史は人文学か社会科学か?

刊行年月 2021年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6011-8 C3036
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講演 メディア史は人文学か社会科学か?(佐藤 卓己)
コメント 佐藤卓己会員の講演に寄せて ―社寺参詣の近代史を考えてきた立場から―(平山 昇)
              

小特集=合評会の記録 ―福間良明『「勤労青年」の教養文化史』を読む

《書評》教養文化を支えたもの ―人、時代、アクチュアリティを考える(町田 祐一)
《書評》「青年」とは誰か、「教養」とは何か(難波 功士)
書評に応えて(福間 良明)


台湾出兵と『日新真事誌』(團藤 充己)
関西ジャーナリズムの系譜学 ―『大阪時事新報』の視点から(松尾 理也)
《書評》阪本博志『大宅壮一の「戦後」』( 山本 昭宏)



表紙図版 「メディア史研究会ニュース」第一号、一九六四年六月(津金澤聡廣「京都大学教育学部におけるメディア史研究の系譜」『京都メディア史研究年報』第二号、二〇一六年四月、二五ページ)

メディア史研究 VOL.50 特集=メディア史研究再訪①

刊行年月 2021年08月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6070-5 C3036
A5判並製

『メディア史研究』五〇号に寄せて
有山輝雄
長谷川如是閑の新聞論「資本主義社会に於ける新聞紙の変質 新聞紙の商品化とその奪回」
有山輝雄
日本メディア学の原点から―小野秀雄『新聞原論』
佐藤卓己
『日本出版百年史年表』と布川文庫
長尾 宗典
映画産業史における田中純一郎『日本映画発達史』
加藤厚子
内川芳美と広告史研究発達史:『日本広告発達史』をめぐって     
難波功士
箕輪成男と〈価値フリー〉の出版学 『歴史としての出版』
柴野京子
前田愛『近代読者の成立』からの問いかけ
水谷 悟
マス・メディアの編集権と社会的責任論~山本明『現代ジャーナリズム』
村上聖一
第一次世界大戦と日本の平和主義
―大日本平和協会の動向を中心に―
片山慶隆
国民学校放送における国史劇の活用
―人気劇作家を起用した「国民科国史」の番組制作―
中村美和子
「日韓併合記念日」のメディア史―日本人本位の参加と「内鮮融和」の課題
趙相宇

メディア史研究 VOL.51 特集=メディア史研究再訪②

刊行年月 2022年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6283-9 C3034
A5判並製

研究集会の記録
文化研究―メディアはどうやって思想をつくるのか 香内三郎『活字文化の誕生』
飯塚 浩一
〈精神構造〉の総体的把握と「情報網」への関心 ―神島二郎『近代日本の精神構造』―
山本 昭宏            
宮武外骨編著『公私月報』に「女権」を掘り起こす
山口 順子              
杉村楚人冠の新聞論『最近新聞紙学』と『新聞の話』―「営利事業時代」の新聞像と記者像―
古川 江里子
メディア以前の事 ―柳田國男『明治大正史 世相篇』から―
松永 智子
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尾佐竹猛『下等百科辞典』をめぐって ―都市下層社会を見つめるもう一つの「眼差し」―
町田 祐一
室伏高信「ラヂオ文明の原理」―テレビ文化への射程―
石田 あゆう
局外者のメディア論的思考 ―三木清「ジャーナリズム」について―
大澤 聡
「独立科学」としての新聞学の確立とその広がり ―小山栄三『新聞学』―吉田 則昭
西田長寿の仕事 ─史実への手がかりを残す基礎研究の価値─
河崎 吉紀
大宅壮一『ヂャーナリズム講話』 ―資料としての雑誌と「智的労働の集団化」―
阪本 博志
マス・メディアの発達史をめぐる研究視角の軌跡 ―山本文雄『日本マス・コミュニケーション史』をめぐって―
石川 徳幸
梅棹忠夫『情報の文明学』 ―フロンティーア・インテリゲンチャの論理―
赤上 裕幸
稲葉三千男とドレフュス事件研究
平 正人

表紙図版 明治新聞雑誌文庫にて着座する宮武外骨(綾川町教育委員会所蔵、フィルム提供:東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫)

メディア史研究 VOL.52 特集=メディア史研究再訪③

刊行年月 2022年08月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6351-5 C3036
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戸坂潤『技術の哲学』が囁(ささや)くメディア史
―透明化したメディアを可視化する方法―           新藤 雄介
井口一郎『マス・コミュニケイション』(一九五一年)
―マスコミ研究の統合的視座の提示―             後藤 嘉宏
和田洋一と『戦時下抵抗の研究』
―戦時下の雑誌を研究するということ―            片山 慶隆
宮本吉夫『放送と国防国家』から見出す「日米放送貫戦史」      太田奈名子
日本メディア論の胎動
―今村太平『映画芸術の形式』をめぐって―          花田 史彦
未完の社会心理史 ―南博・社会心理研究所『大正文化』―      井川 充雄
日記性の復権 ―鶴見俊輔「ジャーナリズムの思想」―        白戸健一郎

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《研究ノート》帝国図書館の利用者たち
―メディアの受容者から見た図書館史―              長尾 宗典
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《書評》松尾理也『大阪時事新報の研究——「関西ジャーナリズム」と福澤精神』
都倉 武之
《書評》佐藤彰宣『〈趣味〉としての戦争 戦記雑誌『丸』の文化史』
阪本 博志
《書評》木下浩一『テレビから学んだ時代
―商業教育局のクイズ・洋画・ニュースショー』     村上 聖一

表紙図版 帝国図書館特別閲覧室(国立国会図書館所蔵)

メディア史研究 VOL.53 特集=研究集会の記録「メディア化する君主制」

刊行年月 2023年03月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6427-7 C3036
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特集企画「メディア化する君主制」について
           飯塚 浩一
天皇制・政治・メディア)
            古川 隆久
イギリス君主制のメディア化とロイヤル・ソープオペラ
          本田 毅彦
メディア天皇制のなかの「恋愛」      
森 暢平
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明治期における仏教雑誌メディアの流通
―雑誌『妙宗』の事例研究から―             ブレニナ・ユリア
昭和戦前期における『禁酒新聞』の頒布の実態
横山 尊
NHKラジオ・テレビ「中国語講座」の戦後史
―日中国交正常化前の語学学習と中国認識            温 秋穎
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《メディア史研究再訪》清水幾太郎『流言蜚語』 ―匿名言論の可能性―
平山 昇
《書評》藤田俊『戦間期日本陸軍の宣伝政策―民間・大衆にどう対峙したか―』
島田 大輔
《書評》中嶋晋平『戦前期海軍のPR活動と世論』             藤田 俊
《書評》里見脩『言論統制というビジネス 新聞社史から消された「戦争」』
赤上 裕幸
《書評》金子龍司『昭和戦時期の娯楽と検閲』             花田 史彦
《書評》井川充雄『帝国をつなぐ〈声〉―日本植民地時代の台湾ラジオ』
白戸 健一郎
《書評》太田奈名子『占領期ラジオ放送と「マイクの解放」
―支配を生む声、人間を生む肉声』     賀茂 道子
《書評》中村督『言論と経営―戦後フランスにおける「知識人の雑誌」』                                       
後藤 嘉宏


表紙図版 ザ・マル(The Mall)を進む近衛騎兵、バッキンガム宮殿、エリザベスⅡ世の肖像が刻印された硬貨(会員の飯塚浩一氏が所蔵する写真と硬貨)

メディア史研究 VOL.54 特集=宗教とメディア

刊行年月 2023年08月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6500-7 C3036
A5判並製

特集=宗教とメディア

明治期日本における基督教救世軍・山室軍平の「メディア実践」の展開
町田祐一
明治後期における青年たちの日蓮鑽仰と活字メディア
―日蓮遺文・高山樗牛・雑誌に着目して―            ブレニナ・ユリア
戦前期日本の「聖地」ツーリズム ―「聖地」の日本化に着目して―     平山 昇
ある宗教放送局設立の試み  ―日本文化放送協会の誕生と挫折―    井川充雄
世俗化の力学はいかに「翻訳」されたのか
―宗教復興に至る中東メディアの水脈とその変化―            千葉悠志
――――――
戦間期日本の教化動員と禁酒運動 ―酒なし日の登場と変奏―        横山 尊
第一書房長谷川巳之吉による出版事業の一側面
―『土田杏村全集』の刊行をめぐって―                 小糸咲月
日本のポスター史における《赤玉ポートワイン》という存在        田島奈都子
――――――
《研究ノート》満州事変をめぐる『大阪朝日新聞』社説の論調
―第二次若槻礼次郎内閣期において―                  益子酵三
――――――
《書評》大尾侑子『地下出版のメディア史―エロ・グロ、珍書屋、教養主義』 新藤雄介
《書評》趙相宇『忘却された日韓関係 〈併合〉と〈分断〉の記念日報道』   田中則広

表紙図版 『新仏教』第三巻第五号所載の風刺画(一九〇二年五月一日発行)

メディア史研究 VOL.55 特集=研究集会の記録「メディアとしての図書館」

刊行年月 2024年02月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6529-8 C3036
A5判並製

特集=研究集会の記録「メディアとしての図書館」

近代日本の図書館と「読書習慣ニ乏シキ国民」―「メディアとしての図書館」への視点― 長尾宗典
一九三〇年代における図書館と地域の諸相 ― 都市型独立館と小学校付設簡易図書館― 新藤雄介
公私の空間としてのフランス国立図書館 中村 督
読書研究のメディア史に向けて ― 特集企画「メディアとしての図書館」の射程― 佐藤卓己

《書評》佐藤卓己『池崎忠孝の明暗―教養主義者の大衆政治』 小山俊樹
《書評》田島奈都子『戦前期日本のポスター―広告宣伝と美術の間で揺れた五〇年』 井上祐子
《書評》彭永成『『ゼクシィ』のメディア史―花嫁たちのプラットフォーム』 岡田章子
  
表紙図版 絵葉書「新聞閲覧室(大正二年)」(佐賀県立図書館蔵)

メディア史研究 VOL.56 特集=メディアスポーツの周縁【new!】

刊行年月 2024年09月 定価2,640円 (本体2,400円) ISBN978-4-8433-6734-6 C3036
A5判並製

特集=メディアスポーツの周縁

自転車競走のメディア史 ―明治期から昭和戦前期までを中心に― 浜田 幸絵
戦間期アニメーション映画にみるスポーツと社会教育 ―村田安司『動物オリムピック大会』(一九二八)と『体育デー』(一九三二)から― 北波 英幸
「麻雀狂時代」のメディア戦略 ―スポーツ化と〈観客〉の誕生― 水出 幸輝
雑誌『優駿』に見る競馬の大衆化 赤上 裕幸
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日清戦争における従軍記者制度の形成 ―外国人記者の事例を中心に― 渡邊 桂子
第二次松方内閣と徳富蘇峰 ―「第二の維新」構想における「田舎紳士」をめぐって― 田中友香理
大正期「理想選挙」運動と新聞報道 ―古島一雄を中心に― 戸松 幸一
国民学校放送が課題とした「国語」の醇化 ―ラジオによる標準語の普及をめぐって― 中村美和子
一九四二年、朝日新聞社の名古屋撤退と新聞統合 佐藤 純子
《書評》有山輝雄『近代日本メディア史』全二巻 古川 隆久
《書評》中野目徹『徳富蘇峰 ―日本の生める最大の新聞記者』 梶田 明宏
《書評》田中則広『植民地朝鮮の映画界と日本人』 趙  相宇
《書評》王楽『満洲国における宣撫活動のメディア史 ―満鉄・関東軍による農村部多民族支配のための文化的工作』  藤田 俊

表紙図版 「動物オリムピック大会」(一九二八)より