復員関係史料集成 全12巻
揃定価220,000円(揃本体200,000円)
ISBN 978-4-8433-3288-7 C3321
A5判上製/函入
刊行年月 2009年10月
本書の内容
復員の実態を知る基本史料の決定版
【復員】戦時編制下にある軍隊を平時体制へ復帰させること。特に第二次世界大戦終結に際して実施された日本の在外陸海軍部隊の帰還をさす場合もある。終戦時、国外にあった約350万人の軍人・軍属の帰還は、一般人の引揚とともに、ソ連管轄下の地域を除き1948年までにおおむね完了した。その実施は、戦後の複雑な国際関係の影響を受けたとされる。
【本書の特色】
●1945年の終戦直後に日本が直面した在外陸海軍部隊の復員問題について、復員業務の実務を担った部局や旧軍関係者による編纂資料を中心に、史料集成として復刻・刊行します。
●本史料集の内容は、「支那派遣軍」や「南方軍」を中心に、終戦時に国外にあった軍隊が日本本土へ帰還するまでの経緯や復員の実態について包括的にまとめたものです。会議録や軍の電報類など数多くの公文書や当事者の回想などによって構成されており、その史料的価値は高いと考えられます。復員研究はこれから開拓が進むと考えられる分野であり、その基本史料を提供する本復刻版の刊行は、「大日本帝国」崩壊過程をめぐる諸問題について、本格的な研究環境を整える意味でも重要です。
復員関係史料集成 第1回 全5巻
刊行年月 2009年10月
揃定価96,800円
(揃本体88,000円)
ISBN978-4-8433-3289-4
A5判上製/函入
復員関係史料集成 第1巻 支那派遣軍復員本部の歴史
刊行年月 2009年10月
定価9,900円
(本体9,000円)
ISBN978-4-8433-3291-7
(中国派遣軍残務整理部・昭和二一年一二月)
日本の敗戦をうけて中国派遣軍の復員事業に伴い設置された復員本部の業務を記録した史料である。また付録には復員本部関係史料が含まれている。
はしがき
第一章 大陸に於ける開設準備
第二章 内地展開
第三章 派遣軍直轄機関としての業務実施
第四章 内地復員官署への統合
第五章 西部復員連絡局直轄機関としての
業務実施 其の一
第六章 派遣軍の復員状況
第七章 西部復員連絡局直轄機関としての
業務実施 其の二
第八章 留守業務局直轄機関としての業務実施
第九章 復員本部のあゆみ
むすび
附録 序/第一 重要時期に於ける復員本部の職員表/第十 復員完結日一覧表
復員関係史料集成 第2巻 支那派遣軍復員規定(総参一第一五三〇号)附 復員業務の参考
刊行年月 2009年10月
定価13,200円
(本体12,000円)
ISBN978-4-8433-3292-4
(支那派遣軍総司令部・昭和二〇年一〇月二六日)
(支那派遣軍復員本部・昭和二〇年一一月)
昭和二〇年十月二六日付総参一第一五三〇号支那派遣軍復員規定改正一件及び支那派遣軍復員本部の業務関係書類である。
一 支那派遣軍復員規定改正の件
「支那派遣軍復員規定」
第一章 総則/第二章 乗船前ニ於ケル復員業務/第三章 乗船後ニ於ケル復員業務/第四章 上陸地ニ於ケル復員業務/第五章 人員ノ処理/第六章 経理/第七章 衛生/第八章 雑則/其他付表等
「復員業務ノ参考」
緒言/第一章 復員一般ノ要領/第二章 乗船迄ニ於ケル復員業務/第三章 乗船後ニ於ケル復員業務/第四章 上陸地ニ於ケル復員業務/第五章 其ノ他/結言/附録:支那派遣軍復員本部ノ機構及業務ノ大要/陸普第一九〇九号外征部隊帰還ニ伴フ上陸地支局等ノ件達(要旨)/死没者ニ関スル留守業務ノ参考/復員ニ伴フ金銭給与ノ参考
復員関係史料集成 第3巻 支那派遣軍終戦に関する交渉記録綴
刊行年月 2009年10月
定価22,000円
(本体20,000円)
ISBN978-4-8433-3293-1
(厚生省引揚援護局史料室・昭和三一年一二月)
日本の敗戦に伴う中国派遣軍及びその関連施設や中国人俘虜等の処遇についての中国当局者との折衝に関する史料である。また南進してきたソ連軍の状況を伝える史料も含まれる。
第一 終戦交渉会談録
其一 芷江会談 第一次/其二 第一次会談時に於ける細部連絡事項/其三 芷江会談 第二次/其四 芷江会談 第三次/其五 第三次会談の際に於ける何総司令の口述命令/其六 今井少将—冷欣主任会談/其七 岡村大将—冷欣主任会談/其八 岡村—冷欣会談時、支那側の要求せる調査要目/其九 岡村大将—冷欣主任会談/其一〇 岡村大将—何応欽会談
第二 支那派遣軍—中国陸軍総司令部間
終戦交渉に関する往復文書綴
一 終戦直後より降伏式迄の間に於ける中国陸軍総司令部の覚書(発簡冠詞—中字)並之に対する日本側の回答 其他日本軍よりの申入れ 抜萃/二 中国陸軍の南京先遣機関設定より降伏式迄の間に於ける同先遣機関の覚書(発簡冠詞—国字)並之に対する日本側の回答 抜萃/三 降伏式後に於ける派遣軍全般に対する基本命令(発簡冠詞—軍字)抜萃/四 降伏式後に於ける派遣軍全般に対する訓令(発簡冠詞—軍補字)抜萃/五 降伏式後に於ける日本軍民に対する管理要領、日本軍の動向に関する申入れ等を含む総司令部訓令(発簡冠詞—誠字、一部総輝京字)/六 中国の対日本軍民政策に関する訓令(発簡冠詞—政字)/七 徴用日軍の処遇に関する訓令(発簡冠詞—健字)/八 経理に関する訓令(発簡冠詞—理字)/九 徴用将兵取扱に関する日軍の申請並之に対する中国側の回答(発簡冠詞—人字)/一〇 中国陸軍総司令部布告の抜萃(発簡冠詞—法字)
参考資料及附録
参考資料 其一 派遣軍の和平直後の対支処理要綱(総参三第三百八号)/附録 其二 八月十五日に於ける蒋介石氏の放送演説
復員関係史料集成 第4巻 支那関係復員処理に関する記録綴
刊行年月 2009年10月
定価23,100円
(本体21,000円)
ISBN978-4-8433-3294-8
(厚生省引揚援護局史料室・昭和三一年一二月)
中国派遣軍総司令部渉外日誌に掲載された会談録や各種申請・報告書並びに復員処理に関する重要電報史料が纏められている。
第一 支那派遣軍総司令部渉外日誌の抜粋
第二 支那派遣軍の復員処理に関する電報綴抜粋
第三 支那派遣軍復員本部の歴史
第四 支那派遣軍総司令部命令(総作命甲)
綴の抜粋
復員関係史料集成 第5巻 支那派遣軍に関する兵団長・幕僚の手記綴
刊行年月 2009年10月
定価28,600円
(本体26,000円)
ISBN978-4-8433-3295-5
(厚生省引揚援護局史料室・昭和三一年一二月)
総参謀副長の今井武夫や陸軍参謀であった宮崎舜市等、中国派遣軍の上層部やその他各方面軍関係者等による復員の状況を記した手記である。
第一 支那派遣軍復員前後の概況(全支)
総参謀副長 今井武夫
第二 支那派遣軍の終戦並復員概況(全支)
参謀 宮崎舜市
第三 終戦時に於ける北支方面軍司令官の処置
(北支) 北支那方面軍司令官 下村定
第四 終戦後の北支軍(北支)
北支那方面軍司令官 根本博
第五 北支方面軍の終戦資料(北支)
北支那方面軍参謀長 高橋坦
第六 第六方面軍復員資料(武漢及湖南地区)
第六方面軍参謀長 中山貞武
第七 第十方面軍復員史資料(台湾)
第十方面軍参謀 西浦節三
同 安藤 正
第八 第一軍復員史資料(山西)
第一軍参謀 伊藤一朗
第九 上海集中営(上海)
第十三軍参謀 笹井寛一
第十 第二十軍復員史資料(中支)
第二十軍参謀 石母田武
第十一 第二十三軍復員資料(南支)
第二十三軍参謀 山津善九郎
第十二 第六十一師団の復員資料(上海)
第六十一師団長 田中勤
第十三 第六十九師団長の終戦資料(嘉定)
第六十九師団長 三浦忠次郎
第十四 第百十四師団の復員資料(山西・臨汾)
第百十四師団長 三浦三郎
第十五 第百二十九師団復員顛末記
第百二十九師団参謀長 石原恕之允
第十六 終戦前後に於ける戦車第三師団の概況
戦車第三師団長 山路秀男
第十七 終戦時に於ける日本軍の価値
混成第八旅団長 竹内安守
第十八 最終段階の上海派遣隊の概況
派遣班長(支那派遣軍獣医部長)田垣住雄
復員関係史料集成 第2回 全7巻
刊行年月 2010年04月
揃定価123,200円
(揃本体112,000円)
ISBN978-4-8433-3290-0
A5判上製/函入
※在庫僅少
復員関係史料集成 第6巻 南方軍復員史
刊行年月 2010年04月
定価23,100円
(本体21,000円)
ISBN978-4-8433-3296-2
※在庫僅少
(厚生省引揚援護局史料室・昭和三二年一〇月)
陸軍南方軍の終戦経緯から復員が完了するまでの関係史料である。また付録には本編を補完する関連資料が多数収録さている。
第一 終戦の経緯
第二 軍秩の維持及軍法会議
第三 終戦後約半年間に於ける治安概況
第四 終戦後約半年間に於ける兵器及馬事の概況
第五 終戦後約半年間に於ける経理の概況
其一 金銭資金の関係事項/其二 給養関係事項/其三 被服関係事項/其四 宿営施設関係事項
第六 終戦後約半年に於ける衛生
第七 留守業務準備
第八 労務発動と作業隊残留
第九 政務
第十 総司令部移動後の対連合軍交渉及其他重
要事項
第十一 復員の為の準備
第十二 第一期復員輸送
第十三 第二期復員輸送
第十四 戦争裁判の概況
第十五 南方軍の引揚迄の間に於ける主要行事
の概要
復員関係史料集成 第7巻 南方軍復員史・別冊 上
刊行年月 2010年04月
定価14,300円
(本体13,000円)
ISBN978-4-8433-3297-9
※在庫僅少
(厚生省引揚援護局史料室 昭和三二年一〇月)
本巻は第六巻本編の補完史料や、南方の現況を伝える関係並びに調査史料である。
第一 参謀長会議議事録
第二 ジャワ地区の治安並独立運動に関する資料
第三 スマトラ地区の独立運動に関する資料
第四 1 昭和二十一年二月に於ける状況報告綴
2 昭和二十一年七月に於ける状況報告綴
第五 作業隊残留に関する経緯
第六 南方軍残務整理部史
復員関係史料集成 第8巻 南方軍復員史・別冊 下
刊行年月 2010年04月
定価19,800円
(本体18,000円)
ISBN978-4-8433-3298-6
※在庫僅少
復員関係史料集成 第9巻 復員日記
刊行年月 2010年04月
定価13,200円
(本体12,000円)
ISBN978-4-8433-3299-3
※在庫僅少
(美山要蔵・昭和三二年)
陸軍省高級副官美山要蔵による、敗戦間際の八月一〇日から一二月二三日までの日記から復員関係にまつわる内容を摘録した史料である。
復員関係史料集成 第10巻 復員史 上
刊行年月 2010年04月
定価22,000円
(本体20,000円)
ISBN978-4-8433-3300-6
※在庫僅少
(美山要蔵)
『復員史』編纂のための陸軍省高級副官美山要蔵による草稿並びに編纂史料である。
一 復員史研究の構想案
一 「復員史」編纂作業並びに準備関連資料
一 「復員史」草稿
一 元帝国陸海軍史編纂関連資料
一 「復員史」編纂状況報告書
一 復員史資料蒐集リスト
復員関係史料集成 第11巻 復員史 下
刊行年月 2010年04月
定価22,000円
(本体20,000円)
ISBN978-4-8433-3301-3
※在庫僅少
復員関係史料集成 第12巻 復員に関する記録/史料解題
刊行年月 2010年04月
定価8,800円
(本体8,000円)
ISBN978-4-8433-3302-0
※在庫僅少
(河辺正三・昭和三〇年一月)
元陸軍大将河辺正三の終戦直後から二〇年一二月一日に至る間の個人身辺の日誌から復員に関係した史料を摘録したものである。
其一 日記抄録
其二 残存書表類一部複写
一 航空総軍戦力概見表(略)/二 終戦の大詔渙発直後の航空総軍司令官の訓示/三 「今後将校の活くべき道」(冊子抄録)/四 陸軍航空本部の復員に方り本部職員に与ふる本部長訓示/五 第一総軍兵団部隊長(参謀長)一覧表(略)
【復員】戦時編制下にある軍隊を平時体制へ復帰させること。特に第二次世界大戦終結に際して実施された日本の在外陸海軍部隊の帰還をさす場合もある。終戦時、国外にあった約三五〇万人の軍人・軍属の帰還は、一般人の引揚とともに、ソ連管轄下の地域を除き一九四八年までにおおむね完了した。その実施は、戦後の複雑な国際関係の影響を受けたとされる。