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書誌書目シリーズ112
古典籍索引叢書 —宮内庁書陵部蔵『類標』— 全42巻・別巻1
揃定価875,050円(揃本体795,500円)
ISBN 978-4-8433-5312-7 C3300
A5判/上製/カバー装/平均500頁
刊行年月 2017年12月
関連情報
本書の内容
近世末期に作られた日本古典籍の一大索引群。
刊行にあたって
本書『古典索引叢書』の底本である宮内庁書陵部蔵『類標』は、一七九冊からなる索引叢書で、その大半は須坂藩第十一代藩主堀直格の所蔵であったことが蔵書印から判明する。近世末期に作られた索引は数あれど、本叢書は蔵書と連動する実際に架蔵され利用された索引群として前近代最大規模のものである。黒川家や諸大名家との交流をもった堀家の蔵書構成及び、近世末期における蔵書利用の実態を探る上で好適な資料である。
『類標』の多くは、イロハ順・アイウエオ順に整理した各事項の位置を、丁数で示す形式を取っている。文字通りの索引であり、抄出や部類書とは一線を画する機能を持つ。これらの多くは当時流布していた版本を対象にしたものと考えられ、現代ではあまり顧みられない作品についての索引もあり、当時の学問水準を知る上でも重要な資料である。
本書の特色
◆ 版本と連動し実際に使用された前近代最大規模の索引群
本叢書に収録する古典籍は九〇種一七九冊を数える近世後期に作成された最大規模の索引群である。古典籍の内容は「物語」から「説話」、「日記」、「伝記」、「歌書」、「通史」、「神道」、「古注釈」等々、多種多様なジャンルの古典籍を収録する。
◆ イロハ順や画数引き等、極めて使用しやすい本文事項索引
本索引の利用方法は図1に示すように本書「袋草子類標」と版本『袋草紙』(愛知県立大学長久手キャンパス図書館蔵)には対応関係があるイロハの別に各項目が整理されており、版本・写本の巻数及び丁数と直接対応している。基本的にはこのように版本の丁数のオモテ—ウラで示しているが、人名や漢字画数で引くもの等、他の形態で示す索引もある。
◆ 現代の利用にも耐えうる索引
多種多様な江戸期随筆類を検索対象とする『随筆目録』や、多数の国書・漢籍を対象にどのような故事が何に書かれているかを網羅的に集積した『秇林枝葉』など、現代でも利用に耐えうる高機能な索引が、文学・史書にまたがって多数収録されている。
また『源氏物語色葉分』では、注釈語も検索の対象としている。現代の全文検索では見逃してしまう語彙も検出が可能。
◆ 近世末期の代表的版本と対応
『類標』の凡例からは、近世末期における信頼される普及本文が何であったかをうかがい知ることができる。これは、版本の普及と利用本文の固定化といったメディア史上の視点からも興味深い記述であろう。
◆ 黒川春村と須坂藩主堀直格との関係を示す資料群
『類標』に収録された索引群の奥書や、蔵書印によって、『歴代残闕日記』の編纂などで強い協力関係にあったとされている他、蔵書の交流などで親しい関係にあったことが知られる黒川春村と堀直格との交流が窺える。
◆ 各作品の末尾にあたる巻に作品ごとの解題を、別巻として総目次を附す
各作品の末尾にあたる巻には、監修者による解題を附し、別巻として総目次を附すことで、利用者の便を計った。
主な対象古典籍名(五十音順) 壒嚢鈔 秋夜長物語 吾妻鏡 海人藻芥 家長日記 和泉式部日記 伊勢物語 一葉抄 異本枕草子 今鏡 色葉集 宇治拾遺物語 宇治大納言物語 空穂物語 栄花物語 江戸期随筆類多種 延喜式 宴曲集 大鏡 大鏡裏書 落窪物語 懐風藻 花押藪 河海抄 覚明注三教指帰 神楽・催馬楽・風俗歌 蜻蛉日記 河越記 菅家文集 義経記 尭孝日記 挙白集 経国集 源注余滴 元亨釈書 玄与日記 皇大神宮儀式解 江談抄 康平記 江吏部集 古語拾遺 古今著聞集 古事談 後拾遺往生伝 御随身三上記 狭衣物語 雑言奉和 讃岐典侍日記 山家集 三外往生伝 三十六人集 三代実録 四季物語 四書五経 及び中国史書 釈氏要覧 拾遺往生伝 拾言記 袖中抄 諸家花押類 続日本紀 諸陵式 新猿楽記 新拾遺往生伝 豆相記 住吉物語 宗長日記 続花押藪 続古事談 祖庭事苑 尊卑文脈 大日本史料 代始和抄 竹取物語 玉造小町子壮衰書 朝野群載 徒然草 泥之草再新(教家摘句) 篆隷万象名義 土佐日記 都氏文集 とりかへばや物語 中務内侍日記 長門本平家物語 二中歴 日本後紀 日本書紀 日本霊異記 祝詞考 八代集 浜松中納言物語 百練抄 深谷記 袋草紙 扶桑集 夫木集 夫木抄 文華秀麗集 平家物語 平治物語 弁内侍日記 保元物語 法華文句 法性寺関白御集 堀河初度百首 本草和名 本朝高僧伝 本朝無題詩 本朝麗藻 翻訳名義抄 枕草子 増鏡 万葉集 水鏡 源家長日記 無名抄 紫式部日記 室町殿日記 明月記 守武千句 文徳実録 八雲御抄 山城名勝志 大和物語 遊仙窟 凌雲集 類聚三代格 歴朝詔詞解 和歌色葉
書誌書目シリーズ112 古典籍索引叢書 —宮内庁書陵部蔵『類標』— 第1回配本 全8巻
刊行年月 2017年12月
揃定価162,800円
(揃本体148,000円)
※分売不可
ISBN978-4-8433-5313-4
●第1巻● 皇大神宮儀式解類字/祝詞考類標
●第2巻● 日本書紀類標 上
●第3巻● 日本書紀類標 中
●第4巻● 日本書紀類標 下
●第5巻● 日本後紀類字/続日本紀類字/続日本後紀類標/釈日本紀類標 付大八洲記
●第6巻● 国史類名 続日本紀ノ部 上
●第7巻● 国史類名 続日本紀ノ部 下
●第8巻● 文徳実録類標/三代実録分類
書誌書目シリーズ112 古典籍索引叢書 —宮内庁書陵部蔵『類標』— 第2回配本 全8巻
刊行年月 2018年04月
揃定価162,800円
(揃本体148,000円)
※分売不可
ISBN978-4-8433-5314-1
●第9巻● 吾妻鏡類標/吾妻鏡要目集成
●第10巻● 平家物語類字 長門本/平家物語類標/文徳実録類標/大日本史類標
●第11巻● 諸家知譜拙記画引・同伊呂波引/尊卑分脉脱漏画引便覧/公卿家伝目録
●第12巻● 家記類字目録/外記日記類標/明月記・親元日記類標/家長日記・四季物語・義経記・室町日記類標/覚明注三教指帰・二中歴類字
●第13巻● 三十六人集類標/夫木集目録/色葉集・一葉抄目録
●第14巻● 紫和讃弁中枕異枕蜻徒類標/和泉紫讃岐弁中努堯孝玄与宗長類標/和歌色葉抄類標
●第15巻● 八代集類標 上
●第16巻● 八代集類標 下
書誌書目シリーズ112 古典籍索引叢書 —宮内庁書陵部蔵『類標』— 第3回配本 全8巻
刊行年月 2018年07月
揃定価162,800円
(揃本体148,000円)
※分売不可
ISBN978-4-8433-5315-8
●第17巻● 夫木鈔類標 地名
●第18巻● 袖中抄類標/神楽催馬楽風俗歌・堀川初度百首・山家集・守武千句・挙白集類標
●第19巻● 萬葉集類標 一
●第20巻● 萬葉集類標 二
●第21巻● 萬葉集類標 三
●第22巻● 萬葉集類標 四
●第23巻● 萬葉類字 一
●第24巻● 萬葉類字 二
書誌書目シリーズ112 古典籍索引叢書 —宮内庁書陵部蔵『類標』— 第4回配本 全9巻
刊行年月 2018年12月
揃定価183,150円
(揃本体166,500円)
※分売不可
ISBN978-4-8433-5316-5
●第25巻● 保元・平治物語類標/栄花物語・水鏡・大鏡・増鏡・今鏡類標/徒然草文段鈔類標/袋草紙・無名抄・海人藻芥類標/物語類標 竹取・濱松・住吉・伊勢・大和・落窪
●第26巻● 栄花物語類標/空穂物語類標
●第27巻● 狭衣物語・取替波也・宇治大納言物語・宇治拾遺類標/土佐日記・枕冊子類標
●第28巻● 源氏物語色葉分/源註餘滴目録
●第29巻● 栄花物語目録年立/栄花物語事蹟考勘
●第30巻● 河海鈔類字/八雲御鈔類標/歴代朝詔詞解類標
●第31巻● 百練抄類標/延喜式類字 上
●第32巻● 延喜式類字 下
●第33巻● 山城名勝志類標 附諸陵式/地名類標/釈家人名録
書誌書目シリーズ112 古典籍索引叢書 —宮内庁書陵部蔵『類標』— 第5回配本 全9巻+別巻1
刊行年月 2019年10月
揃定価203,500円
(揃本体185,000円)
※分売不可
ISBN978-4-8433-5317-2
●第34巻● 元亨釈書類字/本朝高僧伝色葉分/日本霊異記類字
●第35巻● 古今著聞集類標/篆隷萬象名義画引/翻訳名義抄法華文句・釈氏要覧・祖庭事苑・拾言記・拾言記追加類標
●第36巻● 姓名索引 上
●第37巻● 姓名索引 下
●第38巻● 遊仙窟類標/書言故事類標/秇林枝葉/写生叢林類標/続花押藪類標
●第39巻● 諸家花押類字/朝野羣載類標/江談抄・古事談・続古事談類字/本草和名類標
●第40巻● 随筆目録 上
●第41巻● 随筆目録 下
●第42巻● 類聚三代格・新修往生伝・拾遺往生伝・三外往生伝/続拾遺往生伝類標/壒嚢抄目録
●別 巻● 総目次